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放射線治療Q&A

がん放射線治療のしくみについて教えてください。

-Q24放射線治療は、なぜがんに有効なのですか。

放射線治療でどのようにがんが治るのですか。

A
がん細胞の遺伝子に傷をつけて、がん細胞を死滅させるからです。

放射線治療が効きにくいがん、効きやすいがんはあるのですか。

A
活発に活動し盛んに分裂する細胞ほど、放射線の影響を受けやすいので、早く大きくなるがんは効きやすく、ゆっくりと大きくなるがんは、効きにくい傾向があります。また、酸素が十分に行き渡っていない細胞にはエックス線は効きにくい傾向があります。

正常な部分に影響はないのでしょうか。

A
正常な細胞も放射線の影響から免れることはできませんが、がん細胞に比べてかなり速いスピードでDNAの傷を修復することができるので、少量の放射線を繰り返し照射すると、照射と照射の間に正常組織は少しずつ修復します。最終的には、がん細胞が受ける傷に比べて、正常組織が受ける傷は少なくてすみます。

放射線治療はがん以外の病気にも効くのですか。

A
良性の腫瘍や血管の異常などにも有効です。

-Q25治療に使う放射線の種類と装置について教えてください。

放射線とは何で、どんな種類や単位があるのですか。

A
放射線とは電波のような目には見えない光(エックス線、ガンマ線)や、速く飛ぶ小さな粒(ベータ線、電子線、陽子線、炭素線など)のことです。たくさんの種類がありますが、がん治療によく使われるものはエックス線、ガンマ線、電子線、陽子線です。放射線治療でよく聞くグレイ(Gy)やベクレル(Bq)は単位です。

放射線治療にはどの放射線を使うのですか。

A
放射線治療に使われる放射線には、エックス線、電子線、陽子線、重粒子線、ガンマ(γ)線、ベータ(β)線、アルファ(α)線などがあります。外部照射、小線源治療、粒子線治療、内用療法など治療法により使用する放射線の種類は異なります。

放射線治療にはどのような装置を使うのですか。

A
一般的な放射線治療には、リニアック(直線加速器)で発生させたエックス線が用いられます。患者さんは装置についているベッドに寝て治療を受けます。粒子線治療ではサイクロトロンやシンクロトロンといった大型の加速装置を使い高度な技術を要するので、治療ができる施設は限られています。

-Q26放射線治療の方法について教えてください。

外部照射について教えてください。

A
からだの外から放射線を照射することを総称して外部照射といいます。照射する放射線の種類は、エックス線、ガンマ線、粒子線などすべてを含んだ名称です。小線源治療や内用療法(標的アイソトープ治療)に比べ、ある範囲に均一に照射しやすく、その投与線量を制御しやすいという長所があります。

定位放射線治療について教えてください。

A
定位放射線治療とは、比較的小さい腫瘍に対して多方向から放射線を集中して照射する治療方法です。治療効果を高めることと、腫瘍周辺の正常部位の合併症を低減させることが目的です。通常の放射線治療よりも1回に大量の放射線を短期間に照射します。いわゆる「ピンポイント照射」のことです。

画像誘導放射線治療(IGRT)について教えてください。

A
画像誘導放射線治療は、イメージガイド放射線治療(IGRT : image-guided radiotherapy)ともいいます。放射線治療を行う場合に、治療装置上で撮影した画像により照射位置の微調整を行いながら照射します。放射線治療方法そのものではなく、放射線治療を高精度に行うための補助技術です。

強度変調放射線治療(IMRT)について教えてください。

A
強度変調放射線治療(IMRT : intensity-modulated radiotherapy)とは、放射線の分布を腫瘍に沿った複雑な形状にするために、空間的に不均一な照射ビームを多方向から照射する技術です。とくに放射線治療の標的が複雑な形状で、温存するべき正常組織と近接している場合に力を発揮するので、頭頸部腫瘍や前立腺がんに対してよく用いられます。

粒子線治療について教えてください。

A
粒子線を使った放射線治療のことで、粒子線(Q25参照)のなかでは主に陽子線と重粒子線が使われます。エックス線による一般的な放射線治療に比べて、がん病巣を狙い撃ちできるという大きな長所があります。とくに重粒子線の1つである炭素イオン線は、がん細胞に対する殺傷効果がエックス線の約3倍と強力です。

照射中には息を止めなくてはなりませんか。

A
肺がんや肝がんに対する放射線治療では、呼吸で腫瘍が動いてしまうことが問題です。そこで、息を止めて照射をする方法や、お腹の動きをモニタリングしながらある呼吸位相の時にだけ照射する方法などの対策(呼吸性移動対策)がとられています。

小線源治療について教えてください。

A
放射性物質を小さなカプセルなどに密封しがんの中に入れ、からだの中から放射線を当てる方法です。からだの中から直接放射線を当てることで、できるだけたくさんの放射線をがんに照射し、周囲の正常組織にはできるだけ放射線を当てないようにします。

内用療法(標的アイソトープ治療)について教えてください。

A
ラジオアイソトープ(放射性同位元素)を経口薬や静脈注射により体内に取り込み、投与した放射性薬剤が病気の部分に集まる性質を利用した治療法です。ラジオアイソトープから出る放射線によってがんの治療や疼痛の緩和を行います。

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