(2015年04月更新)
粒子線治療に関する声明と見解について
2015年04月19日
陽子線治療および重粒子線治療は、一部の限局性固形腫瘍において従来の放射線治療を上回る副作用の軽減や治療効果の向上が期待されておりますが、過度な期待が原因で、かえってそれらの治療の正しい評価と発展を阻害しかねない懸念が高まっております。
そこで、日本放射線腫瘍学会では、理事全員の署名を経て、昨年2月に発表した「施設の適正配置に関する声明」を継続して公開し、新たに「適応疾患に関する見解」をホームページに公開することとしましたので、ここにお知らせいたします。
1.粒子線治療施設等のあり方に関する声明
2.陽子線治療・重粒子線治療が先進医療の適応となり得る病態に関する見解
これらの声明と見解が、国内の節度ある治療装置導入計画と適格な治療適応の普及に繋がり、医療産業のグローバル展開を促し、長期的にはわが国が次世代のがん治療を牽引し さらに世界に貢献できることを願って止みません。
平成27年4月19日
日本放射線腫瘍学会