第22回がん放射線治療看護セミナー（於：宮城　2016-3-12）

高齢化社会の進行とともに，放射線治療を実施するがん患者が増加しています。放射線治療患者を担当する看護師は，治療効果・副作用対策の向上およびメンタルケアの充実など専門的かつ広範な知識が要求されますが、臨床で習得する機会は多くありません。患者が安心して適切ながん治療を受けられるよう、看護師への放射線治療の知識の普及を目的として本セミナーを開催しています。
第22回では「緩和ケアと放射線治療」をテーマに取り上げます。緩和的放射線治療の負担は思われているほど大きくなく，がんの様々な症状を緩和するのにとても有効な手段です。短期間で終わる治療にもエビデンスが示されており，緩和医療においてもっと活用していただきたい治療です。放射線治療の知識に不安を感じながら緩和ケアに携わっている看護師の方を大歓迎いたします。
一方で，がん患者とその家族の，身体的のみならず精神心理的な「つらさ」をも支援対象とする緩和ケアにおいて，放射線治療時の看護が果たす役割はとても重要です。放射線治療を行っている患者を，緩和ケアの立場で把握し情報を整理することが、放射線看護の適切なアセスメントや効果的な看護実践に繋がると考えます。今回は講師として，放射線治療と緩和ケア，両分野のエキスパートをお迎えします。がん治療に関心のある皆様，奮ってご参加ください。